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海が大好きだ。
陽の下にいる時間が好き。
風が頬をなでる感覚も、潮の香りも、ずっと好きでした。
私は化粧品をつくる人間です。
けれど、正直マメにスキンケアをするタイプではありません。
鏡を見るたびに思うんです。
焼けた頬の乾き。
うっすらと感じる、肌のつかれ。
白浮きもベタつきも苦手で、
気づけば日焼け止めさえ避けてしまう。
それでも、いつまでも若々しくいたいし、
外を嫌いにはなりたくなかった。
肌も、陽の光も、
どちらも大切にしたかった。
肌を“守る”ことと、
肌を“自由にする”こと。
その両立を、どうにか叶えたかった。
そうして――
私は研究室の扉をあけ、
ひとつの小さなプロジェクトが静かに動き出しました。
序章 ― 理想は、「なにもしない肌」だった ―
肌は本来、自分でうるおい、守る力を持っている。
だから私はずっと、スキンケアとは“できるだけ何もしないこと”だと考えいます。
でも現実は違う。
紫外線を浴びれば、肌は確実にダメージを受ける。
だからこそ、紫外線対策は必要不可欠。
けれど――
紫外線を防ぐために日焼け止めを塗ると、
今度はそれを落とすためにクレンジングが必要になる。
クレンジングで落とせば、肌は乾く。
乾いた肌には、また保湿が必要になる。
「守ること」「落とすこと」「潤すこと」。
肌は、いつも“何かをさせられている”状態にある。
私はずっと、その循環に違和感を抱いていました。
本来の肌の力を邪魔せず、
それでいてうるおいを与え、紫外線を確実に防げるもの。
しかも、それを毎日の習慣にできるような使い心地のもの。
――そんな矛盾した商品を探し始めました。
当時、市場に出ている日焼け止めやUV美容液を、
気になるものはすべて買い集めました。
ドラッグストアから百貨店、通販限定品まで。
ラベルを見て、成分を読み、テクスチャーを試し、肌にのせて確かめる。
けれど、どれも理想とは違いました。
軽くすれば乾き、しっとりすれば重くなる。どれも白浮きする。
どこかで“日焼け止めっぽさ”を感じてしまう。
「理想の1本は、どこにもない。」
化粧品メーカーにいた私が、
最初から「作る」ではなく「探す」ことから始めたのには理由があります。
日焼け止めという商品単体で採算を取るのは、正直、難しい。
価格競争も激しく、 ブランドのラインナップの一部としてなら成立するが、
“日焼け止め単体でブランドを立てる”というのは、ほとんどのメーカーにとって非現実的です。
実際、過去にもそうしたプロジェクトは何度も失敗していた。
でも――どうしても欲しかった。
毎日気持ちよく使えて、肌にストレスがなく、
ちゃんと紫外線を防いでくれるもの。
“塗りたくなる日焼け止め”
それは、他の誰かのためというより、
自分自身のための化粧品を作りたいという衝動でした。
そうして始まったのが、
私の“自分用の開発”ともいえる、
誰にも求められていない挑戦でした。
第一章 ― 白浮きのない1滴を、求めて ―
最初のテーマは、
白浮きせず、使い心地が最高に良いこと。
これまで市場にある日焼け止めをすべて試して気づいたのは、
どれも“日焼け止めそのもの”だということ。
「美容液UV」と書かれていても、
実際には、塗った瞬間の白さや重さで、肌が構える。
「なぜ自分は日焼け止めを続けられないのか?」
答えはシンプルでした。
“気持ちよくないから”
化粧水のように使えて、白浮きしない。
肌が自然に呼吸できるような日焼け止めを作りたい。
紫外線対策と保湿を、ひとつの習慣に。
光老化を防ぐことを、生活の中に自然に溶け込ませる。
そのための開発が、この小さなプロジェクトの原点でした。
けれど、理想の感触はそう簡単にはつくれなかった。
軽くすれば物足りず、しっとりさせると重くなる。
試作を繰り返しても、どこかで違和感が残る。
“日焼け止め”と“使い心地のよさ”。
このふたつは、どうしてこうも両立しないのだろう。
そう考えながら、私は“化粧品づくりの根本”に立ち返りました。
肌にとっての「気持ちよさ」とは何か。
うるおいとは、どんな状態のことを言うのか。
第二章 ― 三相乳化法という答え ―
決意から6年以上が経った頃、
行き詰まりを感じていた、ある日のこと。
開発パートナーが資料を手に、少し興奮気味に言った。
「理想に近づくかもしれません!――三相乳化法です!」
その言葉を聞いた瞬間、私はビビッときた。
これまでいろんな乳化技術で画期的な化粧品を作ってきたじゃないか。
なぜ気づかなかったのか。その“乳化法”こそ、求めていた答えかもしれないと思った。
化粧品において肌に「うるおい」を与えるためには、
水分だけでも、油分だけでも足りない。
どちらもバランスよく肌にとどめる必要がある。
そのために欠かせないのが「乳化」という技術。
水と油――本来混ざらないものを、
細かく分散させて安定させる。
乳液も、美容液も、日焼け止めも。
ほとんどの化粧品は、この技術によって成り立っています。
ただ、ここにひとつ課題があります。
通常の乳化は、界面活性剤が必要になる。
界面活性剤は水と油を結びつける重要な役割を持つ反面、
時に肌に刺激を与える原因にもなります。
界面活性剤を使わずに乳化させれば、
水分・油分が再乳化せずに、肌にうるおいを与え続けられる。
それは、私がずっと願っていたことでした。
三相乳化法とは、
水と油の間にもう一層――**中間層(ゲル層)**を設ける技術。
この三つの層を安定させるには精密な制御が必要で、
国内外で特許技術として認められています。
中間層ではラメラ構造(層状構造)が形成され、
それが肌の角質層とよく似た働きをします。
そのため、水分と油分、美容成分を理想的なバランスで保ちながら、
肌の上に“呼吸するようなうるおい膜”をつくり出すことができます。
界面活性剤に頼らず、
肌本来の構造に近い仕組みで成り立つ――。
これこそ、私が求めていた「肌を邪魔しない保護」でした。
― 科学が、感触を変えた瞬間 ―
三相乳化法を採用した試作を初めて肌にのせた瞬間、
その違いはすぐに分かりました。
「……これだ。」
スッと伸びて、スッと消える。
それでいて、ちゃんと潤いが残る。
油膜のような重さがなく、
まるで化粧水がなじむような感覚でした。
三相乳化法を取り入れた瞬間、
このプロジェクトが“諦める理由”から“続ける理由”に変わりました。
誰もが「気持ちよく使える」と言いながらも、
どこかで妥協してきたスキンケアの壁。
それを越えられるかもしれないという手応えが、
確かにそこにあった。
「軽くて、うるおって、白浮きしない。」
その理想が、ようやく現実味を帯びてきた。
この技術に出会わなければ、
きっとこのプロジェクトは途中で終わっていた。
新しい技術が、感触を変え、
感触が、心を動かした瞬間でした。
第三章 ― 海のダメージは、海の恵みで還す ―
新しい技術で、理想の“使い心地”に光が見えた。
けれど、それだけでは足りませんでした。
私は思ったんです。
「肌が本当に喜ぶのは、“心地いい成分”でできていること」だと。
どれだけ科学的に優れていても、
肌は“自然との相性”を無視できない。
日差しの下に立ち、潮風を感じたときに
ふとこんな考えが浮かびました。
「海で受けたダメージは、
海の恵みで還せるんじゃないか?」
― シーボタニカルという発想 ―
海藻をはじめとするシーボタニカルは、
強い紫外線・塩分・乾燥という過酷な環境の中で生きている。
それでも瑞々しく、強く、美しい。
その生命力の秘密を調べていくうちに、
それぞれが肌にとっても驚くほど有用な働きを持つことが分かりました。
- マコンブ:うるおいを抱え込み、乾燥から肌を守る
- ヒバマタ:ミネラルを補い、水分バランスを整える
- ペルペチ:肌をなめらかにし、透明感を引き出す
- ミツイシコンブ:キメを整え、ハリと弾力を与える
これらを含む21種の海由来の成分を掛け合わせることで、
「守る力」と「潤う力」を両立した“海の処方”が生まれました。
― [MAS] Moisture Activation System ―
次に向き合ったのは、保湿の「速さ」。
海上がりや洗顔後、
肌がうるおいを一番求めている瞬間に、
どれだけ早く、それを届けられるか。
そんなとき、ふと思い出したのがメントールでした。
湿布にも使われているように、
メントールには成分の浸透を促すはたらきがあります。
また、日焼け後やメイク時のほてりをおさえ、汗をかきにくくする意図もあります。
そこに、有名な粒子の細かい特別な温泉水を組み合わせました。
この温泉水は、精製水より非常に浸透が早く、
メントールとこの温泉水を入れた試作品の保湿スピードはこれまでより保湿の体感が一気に上がりました。
「あれ? もうしっとりしてる。」
そう誰もが感じたほどの変化。
それが、
**MAS(Moisture Activation System)**のはじまりでした。
ひと塗りでスッと馴染み、
内側から満ちていくようなうるおい。
清涼感はあるのに、どこかあたたかい。
まるで“生きた水”が肌に染み込んでいくような感触でした。
― 香りが、肌の呼吸を変える ―
最後に辿り着いたのは、「香り」でした。
どの日焼け止めも香りが、気に入らない。
私自身は、化粧品の香料の香りは好きですが、
毎日のスキンケアアイテムで匂いが強いものは好きではない。
日焼け止めは、その香りがどうも苦手でした。
そこで植物由来の精油を加えることにしました。
イランイラン、ゼラニウム、パルマローザ。
どれも、心と肌のリズムを整える香り。
- イランイラン:緊張をほどき、心を落ち着ける
- ゼラニウム:ホルモンバランスや肌のゆらぎを整える
- パルマローザ:乾燥した肌をやわらげ、保湿力を高める
そして、ここで思わぬ偶然が起きます。
水と油のバランスは完成と思っていた試作品を
香りのためとエッセンシャルオイルを追加したものが凌駕したのです。
香りの分子構造がそれぞれ異なるため、
付けたては華やかに、少しずつやさしく、静かに、
時間とともに穏やかに変化しいき、
使い心地も香りも研ぎ澄まれていました。
「香りをまとう」ではなく、
「香りと一緒に呼吸する」ような感覚。
日焼け止めを“守るために塗るもの”だと思っていた私が、
この香りと出会ってからは、
“塗りたくなる”時間に変わりました。
香りが気持ちを整え、
肌がうるおいを感じ、
それがまた“自分をいたわる行為”になる。
それはもう、“義務”ではなくなっていました。
― 思いがけない“もうひとつの顔” ―
そして、すべての処方が完成したあと。
実際に使い続けてみて、
ひとつの“気づき”がありました。
それは、化粧下地としても驚くほど優秀だったということ。
すべて思いや製法、成分が合わさった結果
保湿効果で肌表面の凹凸が自然に整い、その保湿の長さで
ファンデーションのノリと持ちが格段によくなったのです。
「日焼け止めを塗るとベースメイクがヨレる」
そんな悩みも、もう感じない。
そして、全く肌の色味に影響しないことで肌がくすんで見えたり、顔だけ浮くこともない。
肌を守りながら、素肌の色をそのままに活かす。
“下地”としての完成度に、私たち自身がいちばん驚きました。
「偶然が、理想の仕上がりを連れてきた。」
日焼け止めを塗る日もこれの化粧下地効果のお陰で、
日焼け止めの効果も長持ちさせる。
MOANATURE シーボタニカル美容液+UV
それは、スキンケアでもあり、UVケアでもあり、
そして――
“素肌を長く美しく魅せるための一滴”
でもあるのです。
最終章 ― 海のように、ありのままに。 ―
朝、鏡の前でこの美容液UVを手に取る。
透明な一滴が指先でひろがり、
海風のような香りが、静かに心をほどいていく。
守ることが、心地いい。
そんなスキンケアが、ようやくできた。
強い日差しの下も、波打ち際の風の中も、
もう怖くない。
肌を“守る”ことと、肌を“自由にする”こと。
その両立が、この1本の中にある。
MOANATURE
それは、海を愛する人間が、
海と生きる肌のために生んだスキンケア
スキンケアを“義務”から“好き”へ。
そして、あなたらしさを“守る”から“輝かせる”へ。
― 海のように、ありのままに。 ―
それが、この1本の願いです。